エンジニアがハッカソンに参加するメリット

ハッカソンとは、ソフトウェア開発やWebのデザインなどを行うエンジニアがチームを作り1日から1週間かけて作業をし、アイデアや開発したものを競うイベントだ。
この言葉は、「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を合わせた造語である。チームごとに競い合うことで、教育的・社会的な活動をしたりソフトウェアの開発や技術革新などを目指すこともある。1999年に北米で行われたイベントやカンファレンスがきっかけでこの言葉は使われ始め、日本でもこれまでに多くのイベントが行われている。
一般的にシステム開発は分業で行うものであるため、自分が担当した以外のところは把握していないことが多い。
しかしハッカソンはチームでプロジェクトを行うため、システムを一から完成させる充実感と経験を得られる。
さらに、ハッカソンは最終日に成果を発表することになるのでエンジニアとしての実績が残る。
また、チーム一丸となって開発を行うことで自分の専門外の作業も知ることができ、開発の際にシステム全体を俯瞰して見られるようになる。

このようなイベントは様々なテーマで開催されていて、最新技術を用いたものも行われている。そのため、最先端の分野について専門家の助言を受けながら開発などができるのは、エンジニア自身のスキル向上のためにも大きなメリットだ。それ以外にも、コミュニケーション能力や作業効率の向上につながる。
主催団体は官公庁や大学、大手企業など多岐にわたる。日本では国土交通省が東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れて開催したものや、東京大学が学生向けに開催した日本最大規模のハッカソンなどがある。